私の出生のホロスコープの火星は魚座の２８度、２９度にあります。サビアンで調べると、２８度は宇宙の創造の女性原理、愛に満ちた人、与える人、あらゆる創造の力を理解する、などと書かれています。プリズムは浄化、分岐、葛藤しながらも過去を捨て、新たな世界への準備を始める、などです。私はこの度数の意味が良く分からなくて、ある意味恐れていたんですよね。というのは、この火星とスクエアに太陽があって、ふたご座の2７,2８度。サビアンは「一族のキャンプする森から出るジプシー」「破産」です。これは安全だった家族から離れて、都会へ出て、上手くいかずに経済的危機を味わう度数ですよね。実際、私にもこの通りのことが起きました。で、この各サインの２８度っていうのは、何かしらの失敗をする度数なんだな、と。それをすごく恐れていたわけです。
でも、実際失敗してみて思ったのは、家族や恋人は常に助けてくれたという事。そのことにより、彼らへの感謝の気持ちを持てたこと、現象的には失敗しても、そこから学びがあればそれで良いのだという事、ある意味自分の本音、より純粋な魂の表現のためにあえて失敗することもあるのだという事、が分かりました。
サインの最後の方の度数は、もうそのサインでの学びを清算して、次のサインへ移行するための準備の期間です。ですから、そのサインの意味することに対しては失敗したりします。そうしないと次へ進めないからですね。
でも、この火星のある魚座の２８,２９度は、そこに創造性が加わっているんですよね。ある意味非常に豊かなシンボルなわけです。私はこの豊かさとは、金銭的な豊かさではなく、一つはシンボルに肥沃な庭とあるように、農業を基本とした、自然の恵みの豊かさ、そしてその恩恵を皆に分け与えていく、精神の豊かさの事だと思いました。もう自分は既に豊かであることを知っているから、それを外へと分け与え、育てていく度数なのかな、と。
魚座２９度の対向の度数はおとめ座２９度「読んでいる書類から秘密の知識を得る男」察しの良さや直感を表す度数です。魚座の２９度は頭で考えた思考ではなく、直感によって、魚座の集合意識の光をあたかもプリズムを通したかのように分類して整理する、次の牡羊座への旅のために、色々と調整していく度数なのかな、と思いますね。
で、この創造性なんですけれども、私の場合は絵を描くことと、小説や詩を書くこととして現れました。まあ、子供の頃からそういう方面が割と得意だったんですけど、大人になって、いろんな考えが交錯して、自分の本質を忘れていたりしたんですよね。それが一度リセットされて、本当はどうしたかったのか、もう一度原点に戻って、改めて、私は何かを創作していきたいんだ、それが望みだったんだ、という事に気が付き、バランスを見ながら本腰入れてやっていこう、と思う訳です。
